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杉並区の図書館 指定管理者制度への経緯

「22年度から全ての地域館を指定管理運営とする」という報告が、図書館協議会にも諮られず決定事項として教育委員会にあげられたことから、この運動がはじまった。
H17年の経営改革で民間活力導入の方向性が出たとのことだが、区民には何ら知らされず、協議会委員もまだ試行的で完全ではない図書館経営評価が館の比較材料に使われ、経費削減の理由とともに指定管理導入へと拙速な決定がなされた。

これに対してあまりにも一方的な区のやり方に会では「決定といっても方針が決定されただけで、今後の議会に通らなければ指定管理者の選定や任命もまだ決まっているわけではない。」と判断し、猛然と抗議活動へと進んだ。
文庫連では、直ちに「杉並・図書館を考える会」として要望書作成や図書館分会との連携をはかり、日図協への問い合わせ及び講演会依頼、チラシ作成、陳情書提出、署名集め、ロビー活動などの行動に出た。

地方自治改正(2003年)から、「公の施設」を民間業者に委ねることが出来るようになったとは言え、社会教育機関としての図書館の運営を民間に丸投げ同然で委ねることは、自治体の責任放棄とも言える。
指定管理者制度そのものの問題点について、図書館協議会、議会でも再三取り上げ指摘したが、館長答弁は、「問題の無いようすすめる」と終始かわらぬ回答だった。
結局、11月議会で6館の地域館(方南・永福、高井戸・宮前、阿佐ヶ谷・成田)の指定管理者による運営が可決されてしまった。

この10ヶ月を振り返ると、
*区民にとって重要な図書館が、区民抜きで拙速な指定管理の方向へ変えられようとしていることをもっと多くの人に知ってもらいたかったこと。
*経費節減として行政改革の総点検での行政処分とされてしまうことへの疑問(杉並の財政はそんなに逼迫していないのと、直営での経費の方が安くつくなど)。
*(直営でも指定管理でも)司書が司書として本来の仕事をする雇用環境ではないこと。
*「杉並区のめざす図書館像」=グランドデザインが無いこと。
など今後やるべき課題がまだ残されていることに気づく。
区民にとって「よい図書館」「めざす図書館」を考えることから次の方向性がみえてくるにちがいない。
図書館の可能性の壮大さにも気づくであろう。

経過
2009年(平成21年)
5/30   第1回 図書館協議会
6/10   教育委員会・・・「杉並区全ての地域館を『指定管理者制度』で運営する」
6/9    文庫連
6/12   文庫連と有志による緊急集会・・・要望書作成へ動く
6/15   文教委員会・・・議員からも反対の意見
7/5    協議会会長及び委員へ連絡
7/6    日図協の松岡氏を訪ねる
7/10   図書館分会
7/16   要望書提出・・・「協議会委員」「文・サ連」「実現する会」「考える会」から
7/21   チラシ配布 署名活動 はじめる
7/25   第2回 図書館協議会・・・9月まで開催予定はなかったが、開催を要求
8/8    松岡要氏講演会(考える会主催)
8/25   陳情書署名提出
9/1    追加署名提出(2218筆)
9/3    ロビー活動 議員まわり 自・公議員への働きかけ
9/8    図書館との意見交換(次長)
9/10   第3回議会定例会はじまる(10/8まで)・・・図書館に関する質問多数
9/15   常世田良氏講演会(自治研主催)
9/17   日図協の常世田氏を訪ねる
9/18   文教委員会
9/26   第3回 図書館協議会(傍聴者多数)
9/30   決算特別委員会はじまる
10/2、10/6、10/7、10/8議員からの図書館問題に関する多数の発言あり
10/14  区役所前でのビラまき
11/1、 11/6  区職、議員と会合
11/9   図書館協議会の懇談会
11/11  文教委員会  追加署名提出(2822筆)
11/15  日図協 塩見昇氏の講演 「東京の図書館を考える会」交流集会参加
11/19  衆議院 院内集会 参加
11/21  第4回 議会定例会はじまる・・・区役所前チラシ配布
11/28  第4回 図書館協議会
12/1   文教委員会・・・図書館についての質疑多数
12/8   議会本会議にて議決「H22年度4月から地域館6館を指定管理による運営と
する」
12/22  区報の「区長のEメール」に対して反論抗議
2010年(平成22年)
1/24   第1回ワークショップ 菅谷明子著書「未来をつくる図書館」の読書会
1/30   第5回 図書館協議会
2/1    区長プレス発表
2/6    第2回ワークショップ 仮称「図書館プロジェクト」理想の図書館とは?
2/20   第3回ワークショップ みんなの描く図書館像を具体化して図表にまとめる。
3/12   大橋直人氏講演会(考える会主催)

                         2010.03.12.「杉並・図書館を考える会」講演会資料より
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プロフィール

つばさをもらったらいおん

Author:つばさをもらったらいおん
図書館を考える会

 地方行政のバロメーターともいわれ、社会教育の拠りどころである杉並の公共図書館が危機的状況にあります。
 かつては、専門職館長を招聘し、熱意のある司書が多数配置され、蔵書数も誇れる杉並の図書館でした。
 ところが、このところ文庫活動などで私たちが図書館を利用し目にし耳にする事実を検証すると、杉並の図書館の実態がとても乏しいものであることが明らかになりました。
 区は昨年6月、「杉並区のすべての図書館を指定管理者制度で運営する」と発表し、私たちは反対する陳情書を提出しました。しかしその前の2館に加え、2010年度は6館が委託となりました。このままゆけば杉並の地区館は近い将来、12館すべてが民間に“丸投げ”されることなります。
 委託については、 ・営利目的の民間企業には無理・限界がある ・図書館の継続性が3年契約では確保が出来ない ・他とのネットワ-クが困難になる ・プライバシーの保護 ・行政が図書館のノウハウの蓄積が出来ない ・ワーキングプアを生み出す等さまざまな問題が生じています。
 私たちは、杉並のすべての図書館を直営にし、図書館員の司書としての仕事を尊重し、減税自治体の中で貧しい図書館にならないよう運動を進めてゆくために、ここに皆様とのネットワークを広げ、情報交換をするためのページを設けました。

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